シリーズ 保育園のキャリアップ

保育補助から保育士資格にチャレンジ!

保育園所から保育士資格にチャレンジ
保育補助は、担任保育士のサポート役として欠かせない存在です。
無資格でもできるので、まだ保育士資格を取得していない保育補助の方も多いでしょう。
そこで、今回は保育補助から保育士資格を取得する方法をご紹介します。
職場の選び方も解説しますので、正社員の保育士としてキャリアを築きたい人は、ぜひチェックしてください。

保育補助の仕事内容、正社員保育士との違い

保育現場において、担任保育士のサポートや雑務を担う保育補助ですが、まずは保育補助の役割や主な仕事内容をチェックしていきましょう。

保育補助とは担任保育士の補助的な役割

保育補助とは、名前の通り「担任保育士の補助的な役割」を担う保育従事者のことです。

通常、複数担任制のクラスの場合は、保育士が「リーダー」「サブ」「アシスタント」という役割に分かれて保育を進めます。
リーダー(主に正社員の保育士)は、子どもの前に立って保育を進めるポジションです。
サブはリーダーのサポートをしたり、環境設定をしたりします。
アシスタントはリーダーとサブ、そして子どもを見守りつつ、片付けや雑務、次の活動の準備を行います。
保育補助は、サブ・アシスタントを任されることが多いので、「自分で保育を進めるよりも、サポートする方が向いている」という人におすすめです。

保育補助の主な仕事内容

保育補助の主な仕事内容は以下の通りです。

  • 保育室やトイレの掃除・洗濯
  • 送迎対応・戸締り・見回り
  • 給食の配膳・片付け
  • 哺乳瓶の準備や片付け
  • 食事・トイレの補助
  • 午睡の援助
  • おもちゃの準備や片付け・消毒

このように、基本的には子どもたち全体を見守りながら、リーダーの手が回らない雑務や適切な援助を行います。
「ただの雑用係か」と思ってしまうかもしれませんが、次の活動や保育士・子どもの動きを先読みして、「必要な援助を考える力」を養う重要なポジションです。
保育を円滑に進めるために必要不可欠な存在なので、現場には高い需要があります。

保育補助は無資格でもなれる

正社員の保育士は有資格者がほとんどですが、保育補助は無資格でもなれます。
多くの場合、保育補助の求人はパートやアルバイトでの募集です。実際、厚生労働省のデータでは、保育園の職員のうち54.4%が正社員で、残りの45.6%が非正規社員という結果も出ています。つまり、保育補助を担う職員の人数が増えているのです。
もちろん、正社員として雇用し、「入社初期は保育補助だが、ゆくゆくはリーダーに」という目標設定を掲げる保育園もあります。
ただ、その場合もやはり正社員である以上は、保育士資格が必要になります。

保育補助から保育士資格を取得する方法

保育補助から保育士資格を取得する方法は、主に次の3パターンです。

  1. 保育系の専門学校・短大・大学を卒業する
  2. 通信やスクールに通って保育士試験に合格する
  3. 実務経験を積んで保育士試験に合格する

それぞれの資格取得方法の流れや条件をチェックしていきましょう。

保育補助が保育士資格を取得する方法①
保育系の専門学校・短大・大学を卒業する

一番ポピュラーな資格取得方法です。
厚生労働大臣が「保育士養成校」に指定した専門学校・短大・大学にて必要な科目を履修すれば、卒業と同時に保育士資格が取得できます。
通学期間(最低2年)が必要になり、学費もかかりますが、別途「保育士試験」を受験する必要はありません。
保育に必要な知識をしっかりと学びながら、確実に保育士資格を取得したい人にはおすすめです。

ただし学校に通学するために、保育園で働ける時間は限られてしまいます。
日中、どうしても保育園で働きたい場合は、夜間の専門学校・短大に通うのも一つの選択肢です。

保育補助が保育士資格を取得する方法②
通信やスクールに通って保育士試験に合格する

働きながら短期間で資格を取得したいなら、通信やスクールに通って保育士試験を受けるのがおすすめです。
保育士試験とは、保育士資格を取得するための国家試験で、年に2回(前期・後期)実施されます。
試験内容は筆記試験・実技試験に分かれています。

筆記試験の内容

  • 保育原理
  • 教育原理及び社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

実技試験の内容

  • 音楽に関する技術
  • 造形に関する技術
  • 言語に関する技術

保育士試験に合格すれば保育士資格が取得できるので、独学でもかまいません。
ただし、独学の場合は、資料・教材を自分で集めたり、保育に関する演習や実習を実施している機関・セミナーを自力で探したりしなければならないので、手間がかかります。
スクールや通信を利用すれば、講師によるサポートのもと、スムーズに資格取得のための学習を進められます。
専門学校・短大・大学に通うよりも学費が安く、学習期間(6カ月~2年程度)が短いのも大きなメリットです。
通信なら自宅で手軽に学べるので、働きながら資格を取得したい人にぴったりです。

保育補助が保育士資格を取得する方法③
実務経験を積んで保育士試験に合格する

保育士試験に年齢制限はありません。
ただし受験するためには、次のような条件があります。

最終学歴 条件
大学・短大を卒業した場合
  • 保育士養成校に指定された大学・短大ではなくても、卒業していれば受験資格あり
  • 大学中途退学や在学中の場合も2年以上在学(62単位以上修得済み)であれば受験可能
専門学校を卒業した場合
  • 学校教育法に基づいた専修学校
  • 修業年限2年以上の専修課程を卒業していること

※上記2つを満たすことが条件

高卒の場合
  • 1991年3月31日以前に高校を卒業した場合は受験可能
  • 保育学科を平成8年3月31日以前に卒業した場合も受験資格あり
  • 1991年4月1日以降に高校(保育学科以外)を卒業した場合、児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上の実務経験があれば受験資格あり
中卒の場合
  • 児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験があれば受験資格あり

基本的には専門学校・短大・大学を卒業していれば、受験できます。
中・高卒の場合は、児童福祉施設での実務経験が必要です。

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設

  • 保育所(利用定員20名以上)
  • 保育所型認定こども園
  • 幼保連携型認定こども園
  • 児童厚生施設(児童館)
  • 児童養護施設
  • 助産施設
  • 乳児院
  • 母子生活支援施設
  • 障害児入所施設
  • 児童発達支援センター
  • 児童心理治療施設
  • 児童自立支援施設
  • 児童家庭支援センター

中・高卒で受験資格がない場合は、上記の施設で実務経験を積みましょう。
実際に保育園で働くことで、保育補助としてのスキルも身に付きますし、正社員の保育士の様子もうかがえます。
もちろん、実務経験のほかにも、保育士試験に向けた学習が必要です。
通信教材を活用して、自分のペースで学習しましょう。

保育補助の保育士の職場を選ぶときのポイント

保育補助の保育士の職場を選ぶポイントは、主に3つあります。

  1. 保育士の資格取得を支援してくれる職場を選ぶ
  2. 保育士の数が多い職場を選ぶ
  3. 福利厚生がしっかりしている職場を選ぶ

それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。

保育補助の保育士の職場を選ぶポイント①
保育士の資格取得を支援してくれるか

保育園の中には、無資格の職員に対して保育士資格取得支援を導入しているところがあります。
例えば、正社員として入社した後、定期的に開催される勉強会に参加できる「資格取得支援制度」があります。交通費やテキストなどの費用はすべて会社が負担してくれます。勤務時間内で勉強できるケースも多いので、正社員として安定した給与を受け取りながら資格を取得したい人にはおすすめです。

保育補助の保育士の職場を選ぶポイント②
保育士の人数が多いか

パート・アルバイトで保育補助として働く場合は、保育士の人数が多い職場を選びましょう。

保育補助は掃除・洗濯・片付けなどがメインの仕事です。
保育士の人数が少ない職場の場合、当然その雑務を少ない人数でこなさなければなりません。
人数が多ければ、その分仕事を分担できるので、保育補助の負担が減ります。

保育補助の保育士の職場を選ぶポイント③
福利厚生がしっかりしているか

保育補助(パート・アルバイト)から正社員の保育士を目指しているなら、福利厚生や労働環境が整っている職場を選びましょう。
リサーチの時点で家賃補助や特別休暇、育休・産休の取りやすさなどをチェックしておくことをおすすめします。
できれば面接の前に見学やボランティアをして、実際に現場で働く保育士の様子をうかがってみましょう。
保育園の雰囲気も分かりますし、保育士に質問すれば働きやすさも知れるでしょう。

保育補助から正社員の保育士を目指そう!

保育補助はリーダーの保育士をサポートそして、雑務をこなす役割の仕事です。
パート・アルバイトの職員が多く、無資格でもなれますが、正社員の保育士になって積極的に保育に関わるなら、保育士資格を取得しましょう。
そのためには、保育士養成校に指定された学校に通ったり、スクールや通信を利用したりする方法があります。
保育補助、もしくは保育士として職場を探している人は、本記事を参考に、保育士向けの転職サイトを利用することをおすすめします。

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