「ESキッチン」メニューのこだわり
「ESキッチン」は、どんなことにこだわっているのですか?
和食の総菜だけでは飽きてしまいますから、アジアン系、中華料理、イタリアンなど世界の料理が出せるように工夫しているということです。
メニュー数は20品目あるのですが、飽きが来ないように毎月10品は新しいメニューに変更しており、2か月に一度はメニューが全部入れ替わるようになっています。
もちろん、全部100円です。
冷蔵庫で一か月保存できるとのことですが、賞味期限などの工夫は?
レトルトと真空調理の2種類の保存方法があるのですが、当社では保存料を一切使わず、真空調理で低温殺菌をして、長い時間をかけて調理をしています。調理済みのものは第三者機関に全品菌検査を依頼しており、3か月間菌がいないということをちゃんと実証されたものをメニューとして出しています。
調理は社内で?
現状は、チルド調理ができる全国の食品会社と提携しており、専門で調理してもらっています。
メニュー開発は社内ですか?
はい、当社が管理栄養士と開発したメニューを各食品会社に送って商品化しています。
ゆくゆくは社内で調理してメニューを開発し、食品会社に頼らずに、製造やピッキング工程まで、すべてワンストップでできるようにしていきたいと思っています。もちろん食品会社とも共存は続けますが、社内でも作れる状態にしておきたいという思いがあります。
とくに評判のいいメニューは?
定番メニューとしては「トマトとデミグラスの煮込みハンバーグ」が人気があります。あとは、「大根や人参と季節野菜の3種のピクルス」が非常に人気です。これはお店で買ったら380~400円ぐらいするものだと自負しています。
全品100円は破格ですね。値段の範囲内でメニューを考えるのは大変なのでは?
じつは、100円というのは、食べるスタッフの皆さんにとっての値段で、クライアントの企業様にはトータルで400円ほどでご提供しています。企業様は、福利厚生費としてその差額を負担していただいているわけです。
従業員の皆様には基本的には100円で販売してくださいとお願いするわけですが、中には全品タダで提供されているような懐の深い会社様もあります。
2種類ほどとれば、ご飯とあわせて立派な一食になる。かなり安上がりですね。
ご飯は自宅から持参して、「牛すき焼き」などの一品100円で食事をすませる人もいます。
あとは、当社としては、「働く女性」にフォーカスを当てており、「ESキッチン」を活用することで、仕事後の夕食や朝のお弁当の支度を少しでも軽減して、ワークライフ・バランスを充実させてほしいと思っているんです。
夕飯のおかずとして1品、2品プラスして持ち帰っていただくことで、夕食の調理の手間を省くという活用の 仕方もされている方も多いですね。お子さんの夕食用や、一人暮らしの方の夜食用に持ち帰る方をいらっしゃいます。
また、夜勤がある業種の会社様も多いので、いつでも食べられる「ESキッチン」にメリットを感じていただけるようです。